ススキノ切断遺体事件 殺人罪などの被告を改めて精神鑑定へ

去年7月、札幌市中央区のホテルで北海道恵庭市の62歳の男性が殺害され、頭部が切断された事件では、札幌市厚別区の田村瑠奈被告（30）が殺人や死体遺棄などの罪に問われています。

裁判員裁判に向け、先月から争点や証拠を絞り込む「公判前整理手続き」が行われていますが、札幌地方裁判所が刑事責任能力を改めて調べるため、専門家による精神鑑定を行う決定をしたことが関係者への取材で分かりました。

裁判所は期間などについて明らかにしておらず、「公判前整理手続き」が中断される可能性があります。

この事件では瑠奈被告のほかに、父親で医師の田村修被告（60）が殺人などを手助けした罪で、母親の田村浩子被告（61）が遺体の遺棄などを手助けした罪で起訴されています。

3人は、検察がおよそ半年にわたって鑑定留置をして精神鑑定が行われた結果、いずれも刑事責任を問えると判断されています。